青春ブタ野郎シリーズって、どの順番で見ればいいの?アニメ・映画・原作と展開が多くて、初めて触れる方には少しややこしく感じてしまうかもしれません。特に2025年には大学生編のアニメも始まるため、今のうちに正しい順番を把握しておきたいですよね。この記事では、青春ブタ野郎シリーズの魅力的な世界観を理解しながら、アニメ・映画・小説・漫画それぞれの順番と対応巻、時系列、そして各巻の見どころまでを徹底的に整理しています。これからシリーズに触れる方はもちろん、既にファンの方にも役立つ情報が満載です。視聴順・刊行順・読むべき順番をスッキリ解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
青春ブタ野郎シリーズとは?
原作:鴨志田一のライトノベル概要
『青春ブタ野郎シリーズ』は、鴨志田一さんが著し、イラストを溝口ケージさんが手がけるライトノベル作品で、2014年からKADOKAWAの電撃文庫より刊行されています。2025年6月現在でシリーズは全13巻(高校生編9巻、大学生編4巻)まで続いており、今なお続編が注目されている人気作です。
第1巻のタイトルは『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』。この独特なタイトルが印象的で、一度見たら忘れられない人も多いのではないでしょうか。作品は「思春期症候群」と呼ばれる不思議な現象を軸に、思春期の少年少女が抱える悩みや葛藤を丁寧に描いた青春ファンタジーです。
アニメ化や映画化も行われ、2018年にはTVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』が放送、続けて2019年には劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』が公開されました。その後も2023年には2本の劇場作品、2025年には「大学生編」のアニメシリーズもスタート予定と、原作・アニメともに非常に勢いのあるシリーズです。
テーマ「思春期症候群」と登場キャラクター紹介
このシリーズ最大の特徴ともいえるのが、「思春期症候群(思春期の不安定な感情が引き起こす超常現象)」というテーマです。たとえば、1巻では主人公・梓川咲太の前に突然現れた“誰にも見えなくなってしまったバニーガール姿の先輩”こと桜島麻衣が登場します。これは「存在を忘れられる恐怖」という心理的な問題が引き起こした現象として描かれており、読者の共感と興味を同時に引きつける仕組みになっています。
登場キャラクターたちは、それぞれが「思春期症候群」というかたちで心の問題に直面しています。
例えば──
-
桜島麻衣:女優業を休止していたが、存在そのものを周囲に認識されなくなってしまう。
-
古賀朋絵:ループする時間の中に閉じ込められる。
-
双葉理央:自己分裂のように自分が二人になる。
-
豊浜のどか:姉とのコンプレックスから姉妹で中身が入れ替わる。
-
梓川かえで(妹):ネットいじめのトラウマで外傷が現れるほどの症状に。
このように「青春時代のリアルな悩み」を、少し不思議なファンタジーとして描いているところが、本シリーズの最大の特徴です。
青ブタの魅力とは?
『青春ブタ野郎』シリーズの魅力は、感情を丁寧にすくいあげる心理描写と、日常に潜む“ちょっと不思議”な出来事の組み合わせにあります。思春期症候群というファンタジー要素を通じて、恋愛、友情、家族関係、自己否定など、誰もが一度は経験したような感情に焦点を当てているため、読者はキャラクターに自然と感情移入できます。
また、キャラクターの魅力も非常に強く、特にヒロインの桜島麻衣は、芯の強さと優しさを併せ持った“理想の先輩”として高い人気を誇ります。さらに、主人公・咲太のウィットに富んだ会話や、冷静さと情熱を兼ね備えた性格も作品に深みを与えています。
映像化においても、その魅力は存分に発揮されており、特に劇場版『ゆめみる少女』では原作第6巻・第7巻のストーリーをもとに、涙なしには見られない感動的な展開が描かれ、多くのファンの心をつかみました。
アニメ・映画・原作の違いと共通点
映像化作品は原作何巻をカバーしている?
映像作品は、原作小説の流れに沿って比較的忠実に構成されています。具体的には以下のように対応しています。
■ TVアニメ(2018年放送)
-
対象巻数:原作1巻~5巻
-
バニーガール先輩の夢を見ない
-
プチデビル後輩の夢を見ない
-
ロジカルウィッチの夢を見ない
-
シスコンアイドルの夢を見ない
-
おるすばん妹の夢を見ない
-
■ 劇場版第1作(2019年公開)
-
タイトル:青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
-
対象巻数:原作6巻『ゆめみる少女』と7巻『ハツコイ少女』
■ 劇場版第2・3作(2023年公開)
-
第2作:おでかけシスターの夢を見ない(原作8巻)
-
第3作:ランドセルガールの夢を見ない(原作9巻)
■ 新作アニメ(2025年7月~放送予定)
-
対象予定:原作10巻以降の大学生編(迷えるシンガー~)
このように、作品ごとに明確に対応する巻数があるため、原作を読む際にも映像作品とのリンクが取りやすく、アニメ・映画から入った方でも続きをスムーズに楽しむことができます。
映像化されていない巻はどれ?
2025年6月時点で、**原作10巻以降(大学生編)**の一部はまだ映像化されていません。具体的には以下の作品です。
-
10巻:迷えるシンガーの夢を見ない
-
11巻:ナイチンゲールの夢を見ない
-
12巻:マイスチューデントの夢を見ない
-
13巻:サンタクロースの夢を見ない
ただし、これらについては2025年夏から始まるアニメ続編で順次描かれていく予定です。公式サイトでも「大学生編」の放送スケジュールが発表されており、ファンにとっては続報が非常に楽しみな展開となっています。
なお、アニメ化されていない巻も小説としては非常に完成度が高く、特に「迷えるシンガー」以降では大学生活を背景に、より成熟したテーマや人間関係が描かれており、シリーズの新たな魅力を感じられます。