「戦隊大失格って、正直つまらないのでは?」——そんな声をSNSやレビューサイトで見かけたことはありませんか?実際、読者や視聴者のあいだでは賛否が大きく分かれ、「逆張りが過ぎる」「展開が遅い」といった指摘がある一方で、「テーマが深くて刺さる」「映像の迫力がすごい」と絶賛する意見も少なくありません。この記事では、『戦隊大失格』がなぜ「つまらない」と言われているのか、その具体的な理由を丁寧に解説しつつ、逆に評価されているポイントやおすすめの視聴・購読方法、さらには類似作品まで幅広くご紹介します。読み終えるころには、「自分には合うかも」と思えるヒントが見つかるかもしれません。
はじめに:『戦隊大失格』は本当につまらないのか?
SNSやレビューサイトで囁かれる「つまらない」の声
『戦隊大失格』に対して、「つまらない」「やめたほうがいい」といった声がSNSやレビューサイトで目立つことがあります。特にX(旧Twitter)では、「設定がわかりにくい」「キャラの行動に共感できない」「展開が遅くて飽きる」といったコメントが散見され、視聴を途中でやめたという人の感想も少なくありません。
たとえば、主人公である“戦闘員D”の行動が一貫しておらず、物語の目的が見えにくいという意見が複数上がっています。味方に見えるキャラが突如として敵対したり、そもそも「正義と悪の立場が曖昧すぎて感情移入できない」といった声もありました。
また、登場キャラクターが多く、各自の思惑が入り乱れるため、「読んでいて混乱する」「キャラを覚える前に次の話が始まってしまう」という意見も一定数見受けられます。このような点が「つまらない」と感じられる一因になっているようです。
しかし一方で、そうした声の裏には作品を深く理解せずに表面的な部分だけを見て判断してしまっている傾向もあるようです。それではなぜ、ここまで評価が分かれるのでしょうか。
なぜここまで評価が分かれるのか?読者の背景に注目
『戦隊大失格』がこれほどまでに賛否両論を生む背景には、読者それぞれの“戦隊モノ”に対する先入観や期待が影響しています。
たとえば、従来の戦隊ヒーロー作品では「正義の味方が悪を倒す」という明快な勧善懲悪の構図が一般的でした。しかし、本作ではその構図が真逆。正義の象徴である“ドラゴンキーパー”は、実は偽りの戦いを続ける側であり、本来の悪役である“怪人”たちが社会に抑圧される存在として描かれます。
この“逆張り”的な設定に対し、「新しい視点で面白い」と評価する読者もいれば、「王道を外していて不快だ」と捉える読者もいるのです。
また、作者の前作『五等分の花嫁』を読んでいた読者層が、恋愛ラブコメの延長線のような作風を期待していた場合、『戦隊大失格』の政治的かつ心理的なストーリー構造に違和感を覚えたというパターンも見られます。
つまり、作品の本質とは別に、受け取る側の経験や嗜好によって「面白い」「つまらない」の評価が大きく揺れ動いているのが、この作品ならではの現象なのです。
『戦隊大失格』とは?【基本情報まとめ】
作者は『五等分の花嫁』の春場ねぎ氏
『戦隊大失格』は、人気ラブコメ作品『五等分の花嫁』で一躍名を馳せた漫画家・春場ねぎ先生による新境地の作品です。
『五等分の花嫁』では五つ子ヒロインとの恋愛模様を描いて読者の心を掴みましたが、本作ではそれとは打って変わって、ダークで社会風刺的なテーマを扱っています。「戦隊モノ」を題材にしながらも、その本質は「正義とは何か?」という根源的な問いかけに挑む、極めて挑戦的なストーリーです。
作者の名が先行し、前作ファンが本作にも手を伸ばした結果、作風のギャップに戸惑う声が生まれることもありましたが、それだけに“作家としての振り幅”を高く評価する声も見られます。
世界観・ストーリーの特徴とあらすじ
舞台は、13年前に実質的に壊滅した“怪人軍団”と、“人類の守護者”であるはずの“竜神戦隊ドラゴンキーパー”との間で行われている「茶番劇の戦い」。この設定こそが、『戦隊大失格』最大の特徴です。
実は、怪人軍団の幹部はすでに壊滅しており、残ったのは「ダスターズ」と呼ばれる下っ端戦闘員たち。彼らは大戦隊と裏で協定を結び、毎週わざと負けるという筋書きのもと“偽りの戦い”を演じ続けているのです。
そんな中、戦闘員Dと呼ばれる主人公が「なぜ自分たちはこんな屈辱を受け続けなければならないのか」と疑問を抱き、反逆を決意。ドラゴンキーパーの内部に潜入し、正義の象徴に牙をむく…というストーリーが展開されます。
王道の戦隊モノとは一線を画す、「悪役から見た戦隊」という視点、そして“ヒーロー”の裏側にある政治的支配構造に切り込む点が、読者の心をざわつかせています。
アニメとマンガの最新刊・放送情報(2025年時点)
『戦隊大失格』の原作漫画は、講談社「週刊少年マガジン」で2021年より連載がスタートし、2025年7月時点で単行本は第18巻まで発売されています。
そして2024年4月からは待望のアニメ版もスタート。TBS系全国28局ネットで毎週日曜16:30より放送されており、ABEMAでも見逃し配信が実施中です。特にABEMAでは地上波より早く視聴できる場合もあり、ファンからも好評を博しています。
アニメは作画のクオリティも高く、「劇場版のようなクオリティ」と称賛されるシーンも多く、原作を読んでいない視聴者にも好意的に受け入れられています。
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「つまらない」と言われる理由を徹底分析
『戦隊大失格』に対する「つまらない」という評価は、作品のテーマや構造、キャラクター設定に対する戸惑いや不満から生まれていることが多いようです。ここでは、実際に挙がっている否定的な意見を一つずつ丁寧に整理しながら、その背景や理由を解説していきます。
主人公・戦闘員Dの行動に一貫性がない?
物語の主人公である「戦闘員D」は、かつて怪人軍団に属していた戦闘員でありながら、現在は人間に擬態して“竜神戦隊ドラゴンキーパー”に潜入するという異色の立場です。しかし、読者からは「彼の行動に一貫性が感じられない」との声が多く上がっています。
たとえば、ドラゴンキーパーへの復讐を誓いながらも、時には怪人側に厳しい態度をとったり、逆に戦隊側の人物と共闘するようなシーンもあるため、「この人は何がしたいの?」という疑問を抱く読者も多いようです。
また、Dの正体や内面が物語中で小出しにされる構成になっているため、感情移入しにくいという感想もあります。視聴者・読者にとっては、芯のある主人公像が見えづらいことが「モヤモヤ」を生み、評価を下げてしまっている一因と言えるでしょう。
敵と味方の境界線が曖昧で混乱する
『戦隊大失格』の世界では、「正義」とされているはずのドラゴンキーパーが実は怪人たちと裏で協定を結び、毎週の戦いを“ヤラセ”で演じているという設定があります。この逆転構造は一見ユニークですが、同時に「誰が本当に敵なのか」「誰に感情を寄せればいいのか」が分かりづらいとの声も多く見られます。
例えば、怪人たちは迫害される側でありながら中には非道な者もいて、かと思えば戦隊側にも理性的な人物が登場する…といった曖昧な構図により、「勧善懲悪のスッキリ感がまるでない」という意見が多いのです。
ストーリー上の複雑さは作品の奥行きとも言えますが、こうした“モラルグレー”な描写が苦手な人にとっては、混乱を招く要素になってしまっているのかもしれません。
登場キャラが多くて複雑すぎる
もう一つよく聞かれる不満点が「キャラクターが多すぎて関係性が追えない」というものです。戦隊メンバー、怪人サイド、無色隊の訓練生、さらにDの過去に関係する登場人物など、シーンごとに目まぐるしく人間関係が切り替わるのが本作の特徴です。
特に、変身後の戦隊メンバーが類似デザインで描かれることもあり、「誰が誰なのか分からなくなる」という意見もありました。アニメ化によって色分けや声で区別がつきやすくなった面もありますが、原作ではこの視認性の悪さが混乱を助長していたことは否定できません。
また、それぞれのキャラクターに背景や信念があるものの、それが十分に描写される前に次のエピソードへ進むため、「感情移入しにくい」「名前を覚えるのが大変」という感想も多いようです。
戦隊ヒーローの描き方が“逆張り”すぎる
本作最大の特徴でもあり、同時に批判の的となりやすいのが「戦隊ヒーロー=悪に近い存在」という描き方です。特撮作品を見て育った世代にとっては、戦隊は“子どもを守る正義の象徴”であり、そのイメージを壊されたように感じる人も少なくありません。
実際、「戦隊側が悪どい」「人間を騙して怪人を弾圧している」という設定に対し、「戦隊モノへのリスペクトが足りない」との声も見られました。これは特撮ファンからすれば、パロディやオマージュと取るには重すぎるテーマであり、むしろ“アンチ戦隊もの”として拒絶反応を起こしてしまう人もいるようです。
一方で「その斬新さが面白い」という声も確かにありますが、定番フォーマットを期待していた層にとっては、“逆張り”に映ってしまったのかもしれません。
展開の遅さとテンポの悪さにイライラ
「面白い展開になるまでが長すぎる」といった評価も目立ちます。特に序盤では、Dの目的や物語の方向性が明確に示されず、数話にわたって“準備パート”のような描写が続くため、テンポが悪いと感じる人が多いようです。
また、サブキャラクターのエピソードや複数視点の描写が挿入されることで、「本筋がなかなか進まない」「何を描きたいのか分かりづらい」との印象を抱く読者もいます。
週刊連載という形式上、毎週小出しになることも拍車をかけており、「一気読みすれば面白いが、連載で追うのは辛い」というコメントが多いのも特徴です。テンポの良さを重視する読者にとっては、これはかなりのストレスになっていると考えられます。
実は面白い?評価されている理由もある!
「戦隊大失格」はネット上で「つまらない」との声もありますが、実際には高く評価されているポイントも多く存在します。アニメ化や続巻の安定したリリースが続く背景には、作品としての強い魅力が確かにあるからです。ここでは、本作の“面白い”と評価される主な理由を5つに分けてご紹介します。
「悪役が主役」という斬新な構造
最大の魅力は、「悪役視点で描かれる戦隊モノ」というこれまでにない視点の切り口です。主人公は「戦闘員D」と呼ばれる怪人側の雑兵で、ヒーローに毎週倒される“かませ犬”のような存在。しかし彼は、13年間も繰り返される偽りの敗北劇に疑問を持ち、正義の象徴・ドラゴンキーパーに反旗を翻します。
この“悪役が正義に挑む”という展開は、ヒーロー作品のフォーマットに慣れた読者にとって非常に新鮮。実際に「今までの戦隊ものとまったく違って興味深い」「主人公が負け犬からのし上がる感じが熱い」といった感想が多く寄せられています。
また、戦闘員Dがただの“悪人”ではなく、正義と嘘の構造を見抜こうとする理性的な人物として描かれていることも、単なる逆張りではない深みを与えています。
正義と悪の概念に問いかける深いテーマ性
『戦隊大失格』の根幹には、「正義とは何か?」「悪とは誰なのか?」という問いかけがあります。表面上は「怪人 vs ヒーロー」という構図ですが、実際にはヒーロー側が怪人を管理し、演出された“戦いごっこ”を繰り返しているという構造になっています。
つまり、ヒーローたちは「平和の象徴」でありながら裏では支配と圧政の側に立っており、主人公は“反逆者”でありながらも「真の自由」を求めて行動する存在なのです。
このような道徳的な曖昧さ、そして現代社会への皮肉を含んだ物語の構造は、単なる娯楽作品ではなく、思想性を感じさせる要素として評価されています。SNS上でも「戦隊モノなのにこんなに哲学的とは思わなかった」「大人が読んでも考えさせられる内容」といった声が多く、知的な読者層にも刺さる作品となっています。
ギャグとシリアスの絶妙なバランス
一見すると重苦しいテーマを扱っているように見える本作ですが、実はコメディ要素も豊富に盛り込まれています。戦闘員Dをはじめ、周囲のキャラクターたちのテンポの良い掛け合いや、怪人側の日常描写には思わずクスっと笑えるシーンが多数登場します。
「戦隊もの=シリアスで堅苦しい」という印象を持っている人にとっては、この“ギャグ要素”が良い意味での裏切りになっており、「バランスが良くて飽きない」と評価されています。
たとえば、錫切夢子とのやり取りや、訓練生たちとのコミカルなシーンは、シリアスな展開との緩急を生み、読者に息抜きを与える存在となっています。重厚なテーマに疲れない構成は、連載作品としての読みやすさにも繋がっているようです。
アクションの迫力と作画クオリティの高さ
アニメ版(2024年4月〜放送)では、「1話目から劇場版レベルの作画」とまで称されるほど、戦闘シーンのクオリティが高く評価されています。特にOPや戦隊キーパーたちの登場場面、3DCGを融合した演出など、映像としての完成度は非常に高いです。
たとえば、ドラゴンキーパーが登場するシーンの“カメラワーク的な演出”や、“変身バンク”のような演出には「特撮愛」を感じるとの意見も見られました。また、戦闘員Dが本気でキーパーと戦う回では、「スピード感・打撃の重み・構図の緊張感」が見事に表現されており、バトルアニメ好きの視聴者からも高評価を得ています。
こうした映像面の完成度は、「内容は複雑でも、アニメなら見やすい」「作画だけでも見る価値がある」という視聴者の声につながっており、アニメから本作を知った人の原作購入にもつながっているようです。
特撮ファンもニヤリ!丁寧なオマージュ描写
『戦隊大失格』には、過去の戦隊シリーズや特撮作品をリスペクトしたオマージュ描写が随所に散りばめられています。たとえば、「5人で大技を決めるときのポージング」「バンク演出」「メンバーカラーの扱い」など、特撮好きには懐かしさとニヤリが同居する描写が満載です。
しかも、それがパロディや茶化しではなく、“現代的に再構成されたリアル戦隊”として丁寧に描かれているため、往年の特撮ファンからも「ちゃんと戦隊への敬意がある」「作り手が特撮を本気で研究しているのが伝わる」と好感を持たれています。
このように、ただの風刺作品ではなく「愛と批評性の両立」を実現している点が、本作が特撮ファンやサブカル層に支持されている理由の一つです。
『戦隊大失格』アニメはどこで見られる?【配信サービス比較】
『戦隊大失格』は、2024年4月より待望のTVアニメが放送スタートし、現在も話題を集めています。地上波での放送と同時に、複数の動画配信サービスでも視聴可能となっており、視聴環境を選ばず楽しめるのが嬉しいポイントです。ここでは、視聴可能な主要配信サイトを比較しながら、特におすすめのサービスをご紹介します。
一番のおすすめはABEMA!無料配信も対応
『戦隊大失格』を見るなら、最も手軽で便利なのがABEMAです。TBS系列での地上波放送(毎週日曜16時30分〜)の直後、毎週日曜17時からABEMAで配信がスタートします。しかも、ABEMAでは第1話から無料で視聴できる期間が設けられており、「ちょっと気になる」「一度見て判断したい」という方にもぴったりのサービスです。
ABEMAはアプリやPCブラウザからの視聴も可能で、登録不要の無料プランでも楽しめるため、他の有料配信に比べてハードルが低いのも特徴です。さらに、プレミアム会員になれば先行配信や追っかけ再生も可能となり、リアルタイム視聴が難しい方でも自分のペースで作品を楽しめます。
アニメの高画質な作画とテンポの良い演出は、大画面でもスマホでも見応え十分。まずはABEMAで試してみるのがおすすめです。
その他の配信サイト一覧(ディズニープラス、TVerなど)
ABEMA以外にも、『戦隊大失格』はさまざまな動画配信サービスで視聴可能です。以下に主な配信サイトをまとめてみました。
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ディズニープラス:毎週日曜17時より配信。国内外問わず幅広く対応しているので、海外ユーザーにも人気。
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TVer:最新話の見逃し配信を実施。ただし、視聴可能期間が1週間程度と短めなので注意。
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dアニメストア、U-NEXT、DMM TV などでも順次配信中。
ディズニープラスやU-NEXTでは、他の話題作や旧作アニメとまとめて楽しめる点が強みですが、まず無料で試したい方はABEMAやTVerから入るのが安心です。
マンガ版はどこで読める?【電子書籍でお得に読む方法】
アニメから『戦隊大失格』に興味を持った方の中には、「原作マンガを読んでみたい」という方も多いのではないでしょうか。ここでは、お得にマンガ版を読む方法をご紹介します。
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2025年7月現在、原作マンガは第18巻まで発売中。ebookjapanなら、好きな時間にすぐ読めて、かさばる心配もなし。さらに、PayPayポイントでの支払いも可能で、キャンペーン中には実質無料で読めるケースもあります。
特に、「アニメの先が気になる」「原作の細かい伏線をじっくり読み返したい」という方には、電子版の利用が非常に便利です。
紙派にもおすすめの購入方法(Amazon・書店など)
一方で「やっぱり紙でコレクションしたい」という方には、Amazonや楽天ブックス、全国の書店での購入がおすすめです。特典付きの限定版が販売されることもあり、コレクターとしては見逃せないポイントも。
また、アニメ放送に合わせてフェアが開催されることもあり、書店での購入時に特典ステッカーやしおりがついてくることもあるため、事前にチェックしておくとお得です。
打ち切りの噂の真相は?今後の展開はどうなる?
検索ワードとして「戦隊大失格 打ち切り」という言葉が浮上することがありますが、実際にはその真相はどうなのでしょうか?本作の現在の展開と人気状況から、打ち切りの噂の信ぴょう性を検証していきます。
発売スパンと検索ワードから広まった打ち切り説
打ち切りの噂が広がったきっかけの一つは、単行本の発売ペースが一時的に遅くなったことでした。通常は2〜3ヶ月おきに新刊が出ていたところ、一時期5ヶ月ほど空いてしまい、「打ち切りでは?」と疑われる事態に。
また、Googleのサジェスト(検索予測)で「戦隊大失格 打ち切り」が表示されたことで、SNSでもそのワードが拡散し、あたかも事実であるかのように広まってしまいました。
しかし、これは単なる一時的なペースの遅れであり、作者の体調不良や制作都合によるものである可能性が高く、実際には現在も連載は継続中です。
アニメ放送と最新刊情報から見る現在の人気度
2024年4月にスタートしたアニメ『戦隊大失格』は、放送開始当初から作画クオリティと独特なストーリー構成が話題となり、好評を博しました。そして、2025年4月からは第2期(セカンドシーズン)の放送が正式にスタートし、現在も毎週日曜16:30よりTBS系で放送中です(※一部地域を除く)。配信も引き続きABEMAやディズニープラスで行われており、視聴者の間口も広く、多くのアニメファンに継続して届いています。
セカンドシーズンでは、物語がより核心に迫り、戦闘員Dの正体やドラゴンキーパー内部の真実、怪人たちの過去などが次々に明かされていく展開となっており、原作ファンだけでなくアニメ初見の視聴者にも強いインパクトを与えています。
さらに、2025年7月時点で単行本は第18巻まで発売済みであり、今後も継続的にリリース予定です。アニメ放送にあわせて過去巻の重版も行われており、書店では特設コーナーが設けられるなど、メディアミックスの波に乗った“今、勢いのある作品”と言えるでしょう。
アニメの2期放送と単行本の安定した刊行ペースからも、「打ち切り」の心配はまったく無用であり、むしろ長期シリーズ化も視野に入った注目作であると評価されています。今後の展開次第では、劇場版やスピンオフの可能性も期待されるなど、ファンの関心はさらに高まっています。
『戦隊大失格』が好きな人におすすめの類似作品5選
『戦隊大失格』は、その独自の構造やメッセージ性、そして戦隊ヒーローものへのアンチテーゼ的な視点によって、強烈な個性を放つ作品です。ここでは「この作品が刺さった!」という方にぜひおすすめしたい、世界観やテーマ性に共通点のある類似作品を5つご紹介します。どれも“正義とは何か”“ヒーローとは誰か”を再考させてくれる、ただのバトル作品にとどまらない名作ばかりです。
『チェンソーマン』:ヒーローと狂気の境界線
藤本タツキ先生による『チェンソーマン』は、表面的には“悪魔と戦う公安の戦士たち”を描いたバトル漫画ですが、その実態は「善悪の相対性」や「個人の価値観」を描く哲学的な作品でもあります。主人公デンジは、社会の底辺から這い上がろうとする存在であり、その行動動機は非常に人間臭く、生々しい。
これは『戦隊大失格』の主人公・戦闘員Dと非常に似ています。Dもまた、自身の立場や世界の構造に疑問を持ち、抗おうとする“理不尽の中の反逆者”です。両作品ともに、「正義の側にいる者が本当に正しいのか?」という問いを繰り返す点でも共通しています。
加えて、『チェンソーマン』にはグロテスクとギャグの紙一重な演出も多く、作品全体が“狂気”と“滑稽”の狭間にあるという雰囲気も、『戦隊大失格』の独特な空気感とマッチしています。
『アンデッドアンラック』:異端者が世界を救う
週刊少年ジャンプ連載の『アンデッドアンラック』(戸塚慶文)は、異能バトルものの形をとりながらも、「否定者」と呼ばれるアウトサイダーたちが主役となる異色の作品です。
中でも、“不死身”の主人公アンディや“運の悪さ”を持つヒロイン・風子が、自分の生きる意味を見つけようともがく姿は、戦闘員Dの葛藤や成長と重なる部分があります。
また、本作は「組織の中での欺瞞」「神の存在に抗う」というテーマも含んでおり、単なるバトルでは終わらない深みのある世界観が魅力です。ユーモアを交えつつも、生と死、存在意義にまで踏み込む構成は、戦隊大失格に心を揺さぶられた読者にも刺さるはずです。
『炎炎ノ消防隊』:正義と陰謀の裏表バトル
『炎炎ノ消防隊』(大久保篤)は、炎を操る特殊部隊「特殊消防隊」と“焰ビト”との戦いを描いたSFバトル漫画です。物語が進むにつれて、組織内部に潜む陰謀や“神”という存在の真相が明かされていく展開は、『戦隊大失格』の「大戦隊=正義」の顔を覆す構造に通じるものがあります。
また、主人公・森羅の日常や戦いの裏で描かれる「正義とは何か?」というテーマも共通点の一つ。一見すると熱血バトル作品ですが、実はシリアスな政治性や宗教性を孕んでおり、組織の欺瞞と個人の信念のぶつかり合いが大きな軸となっています。
加えて、作画の迫力やスピード感あるバトル描写はアニメ版『戦隊大失格』のクオリティの高さに通じる部分も多く、視覚的にも満足度の高い作品です。
『ルックバック』:春場ねぎファンに刺さる静かな衝撃作
本作の作者・春場ねぎ氏の過去作『五等分の花嫁』を経ての“変化”を感じた方には、ぜひ藤本タツキ氏の『ルックバック』をおすすめしたいです。これはバトルでもヒーローものでもなく、クリエイター同士の友情と喪失を描いた1話完結の読み切り作品ですが、その感情の深さと読後の余韻は圧倒的です。
静かで淡々とした語り口ながら、読み終わると「この物語をもっと深く知りたい」と思わされるような力があり、心の深いところに“静かな衝撃”を与えてくれます。
『戦隊大失格』にも、爆発的なアクションの裏に登場人物の心情や葛藤が静かに流れており、「キャラクターの心の機微に敏感な作家性」を好む人には、非常に相性がいい一作です。
『ワンパンマン』:ヒーローの皮肉とギャグの融合
ONE原作による『ワンパンマン』は、ヒーローをテーマにしながらも、社会風刺とギャグが絶妙にミックスされた異色のヒーロー漫画です。最強すぎる主人公・サイタマが、ヒーロー業界における地位や名声に興味を持たず、ただ淡々と敵を倒す姿は、ヒーロー像の価値を問い直す視点を持っています。
この“ヒーロー像の相対化”という視点は、『戦隊大失格』での「ヒーローが実は悪かもしれない」というテーマと根底で共鳴します。また、作中に登場するヒーロー協会の堕落や人気優先の評価制度などは、戦隊モノが内包する“見せ物としての正義”という要素に通じる面白さがあります。
加えて、シリアスとギャグの切り替えが巧妙である点も両作品に共通しており、テンションの落差が心地よい読者には非常におすすめです。
結論:合わない人もいるけど、ハマる人には深く刺さる一作
『戦隊大失格』は、従来の戦隊ヒーロー像を180度ひっくり返した構造と、正義・悪という普遍的なテーマを問い直す重厚な物語であるがゆえに、受け入れられる層とそうでない層がはっきり分かれる作品です。
「つまらない」と感じる方は、王道を期待していたり、登場人物の多さや展開の遅さに戸惑ったケースが多く、一方で「面白い」と評価する人は、その逆転設定や社会的メッセージ性に強く惹かれています。
つまり、この作品は“誰にでも刺さる”ものではなく、「自分の正義感や価値観を一度疑ってみたい」と思える読者にとっては、極めて深く刺さる一作です。合わないと感じた方にも、ぜひ先入観を外して一度“逆サイドの正義”という視点で見直してみてはいかがでしょうか。意外な発見や共感が待っているかもしれません。
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